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2018/05/30

ピラティスの基本 仰臥位のニュートラルポジションのやり方





ピラティス基本 仰臥位ニュートラルポジション



ニュートラルポジションはコア(インナー)マッスルをはたらかせながら四肢のダイナミックムーブメントを改善し学習させていくピラティスを行うために必須のポジションになります。各姿勢でのニュートラルポジションの評価方法の概要については以前にご紹介しましたが、今回は仰臥位でのニュートラルポジションについて詳細にご説明します。このブログでは今後ピラティスメソッドを随時ご紹介していく予定ですので、仰臥位でのエクササイズをみて実際にやってみようと思われる方はまずはこちらをご参照ください。

なお、ピラティスメソッドを行わなくとも、通常の理学療法でマットエクササイズを行うときもこれができていないとコアがはたらかずにアウターばかりを強化することになってしまうので、治療のご参考にしていただければ幸いです。


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◉仰臥位のニュートラルポジションのやり方

、仰向けに寝て90°程度両膝を立て、両足幅(足関節部と膝関節部)を握りこぶし一個程度(坐骨結節幅)開きます。エクササイズによっては両膝は立てずに両足の幅を握りこぶし一個分開く場合もあります。

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、患者さん本人に左右の上前腸骨棘の位置に自分の母指球をおいてもらい、親指と親指を向かい合わせます。そして、そのままの状態で左右の人差し指を恥骨結合の方向に向かって伸ばしてもらい、両側の上前腸骨棘と恥骨結合の三点からなる三角形(以下、三角形と呼ぶ)を作ってもらいます。

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、患者さんからみて三角形の面が天井と平行になっている状態が骨盤のニュートラルポジションとなります。ニュートラルにセットするように促すと、腸腰筋や内腹斜筋群などのインナーマッスルが働きやすくなります。通常力を抜いて両膝を立てると骨盤が後傾しやすくなりますが、背部の緊張が高い場合は骨盤が前傾しやすい場合もあるなど、症例ごとで姿勢が異なってくることがあるので注意しましょう。


↓後傾位↓
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↓前傾位↓
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なお、患者さんは骨盤のニュートラルポジションとなる「三角形の面が天井と平行になっている状態」がわかりにくいことが多いです。
そんな場合は、最初に患者さんにリラックスした状態で三角形の面を軽く前後に傾斜(骨盤を前後傾)させる運動を行ってもらい三角形が傾いている状態を認識してもらい、その後にその両者の中間の位置に三角形を調整してもらうようにするとわかりやすいです。また、このような骨盤の前後傾運動は、リラックスしておこなってもらうことで股関節から腹部のコアマッスルを刺激し、同時に背部の緊張を落とすこともできます。大きく動かそうとすると代償的に色んな所に力が入るので、できるだけ「リラックスしてできる範囲」で行いましょう。口頭指示だけでは動きがわかりにくい場合は介助しながら動きを教えてあげても良いですが、コアマッスルをはたらかせるためには極力介助は行いすぎないようにするか、患者さん自身で行えるように徐々に介助量を減らしていきましょう。


↓中間位↓
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、そして、3の状態を保持したまま、第10肋骨後面が床面につくように力を入れてもらい、矢状面上から見て上前腸骨棘と第10肋骨(肋骨角)の高さが揃うようにします。そうすると、腹横筋や外腹斜筋が働きやすい状態になります。ただし、第10肋骨後面を床面に付けようとする際、特に円背が強い方やアウターマッスルが優位に働いてしまう方では顎が上がってしまったり、肩が床から浮いてしまったりすることが多いため、このような反応は可能な範囲で抑制するように指示を行いましょう。抑制するように指示を行うことで、ニュートラルポジションをとるだけでもある程度は円背や頭部前方偏位などの胸椎よりも上部のアライメントを同時に矯正することもできます(ただし、前述のような反応がおこる症例ではこの動きを抑制すること自体がかなり難しい)。


↓第10肋骨が浮いた状態↓
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↓第10肋骨を床につけた状態↓
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※上記2つの画像では非常にわかりにくいかもしれません。臨床で実際に指導する場合、手を入れて確認することも多々あります。第10肋骨を床面に引き下げる際には一緒に骨盤のアライメントが崩れてしまって腰椎も屈曲してしまうことが多いです。大雑把な方法にはなりますが、適切なニュートラルポジションになっている場合は、腰椎部と床面の間には一横指程度の隙間があり、第10肋骨部は隙間がなくなっている状態になりますので、この 二箇所に指を入れて確認してみても良いと思います。





仰臥位のニュートラルポジションまとめ

・仰向けになり両膝を立てる(膝90°屈曲)
・足幅は握りこぶし一個分開く(坐骨結節幅)
・両手で三角形を作る(上前腸骨棘と恥骨結合の三点)
・三角形を天井に対して前後に傾ける(骨盤を前後傾する)
・三角形を天井と平行にする(骨盤中間位)
・第10肋骨を引き下げて床につける(上前腸骨棘と第10肋骨(肋骨角)の高さを一致させる)






ニュートラルポジションをとるだけでもかなり良い練習になりそうなのはわかりますでしょうか?
これだけでもかなり多くのコアマッスルが動員され、ニュートラルポジションをとった状態のまま呼吸の指示も加えると横隔膜も動員されてコアマッスルのフル動員ですね!


確実に使える技術となるため覚えておきたいものです。











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以上で今日は終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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