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2018/09/12

農業従事者は大腿骨近位部骨折を起こしやすい?それともOAによる人工股関節手術を受けやすい?






毎週水はh.matsumotoさんの臨床に生かす論文レビーの掲載です。


短い記事ですが、なかなか目を通すことが大変な英文レビューのポイントを掲載していただいておりますので、非常に参考になるところが多いと思います。

すぐに読める記事ですので読んでみてみていただき、気になった論文は是非自分でも読んでみてくださいね!




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記事作成者:h.matsumoto





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農業従事者は通常の生活よりも身体活動レベルが高い分けですが、それが身体にとって負に働くか、正に働くのかを股関節に注目して患者登録データベースから調査したスエーデンの研究です。


調査できた350万人の労働者中、97,136名が農業従事者で、年齢や調査期間、収入、教育歴などで調整した場合、他の職業よりも男性では股関節骨折の発生が少なく(オッズ 0.5-0.6倍)、男女ともに人工股関節手術の確率が有意に上昇しました(オッズ1.2-2.6倍)。


身体活動は骨量を維持でき、さらに農業は野外での活動ですのでビタミンDの生成にも影響があるのでしょうか。

一方で、農業によって身体活動が増え骨量は維持できても、それが過度のなると逆に一次性の変形性股関節症に繋がりますので人工関節は増えます。

考察では女性はむしろ労作業の補助が多いから、男性よりも活動量が少ないことが結果に影響していると述べていますが、活動量のバランスが難しいとこです。

やはり、その方の生活の背景や身体機能を把握した上での運動処方や指導が運動器の健康維持には重要ですね。



個人的には日々診療をする中で農業従事者の変形性関節症患者の中にも骨粗鬆症を合併しているものや筋肉量低下のある方も目にします。元々の基礎的な体力やその他の生活習慣も大きく影響しているようにも思います。
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