2017/03/30

肩手症候群~生活期でも発症するかも!?~part1






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記事作成者:KIRA
NSCPT管理メンバー紹介



始めまして!
今回はじめて記事を書かせて頂きます。KIRAと申します。
デスノートはまだ持っておりません!!


肩手症候群-Shoulder Hand Syndrome-(以下SHS)とは、主に急性期~回復期(脳卒中発症から1ヶ月程)にかけて発症しやすい合併症です。でも、実は、適切な管理をしないと生活期でも発症する恐れがある厄介な合併症です。今回は生活期においてのSHSについて話をします。今回は第1回なので、定義と症状などの「SHSとは何ぞや?」っといったお話からしていきたいと思います。

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■目次


 ▶1、肩手症候群(SHS)とは
 ▶2、症状と経過
 ▶3、参考資料・文献・サイト



1、肩手症候群(SHS)とは



片手症候群とは、同側の“肩と手”に限局した耐え難い慢性疼痛を主症状とした、難治性(治療抵抗性の疼痛疾患です。強い痛みの為、動かすことが出来ないので有痛性運動制限が見られます。

1986年の世界疼痛学会(IASP)で、外傷や疾病と直接関連づけられないほどの激しい疼痛や重篤な機能障害を呈するもので、交感神経の過活動を合併しているものをRSDとし、神経損傷を明らかに合併し、焼け付くような疼痛や痛覚過敏を示すものをcausalgia(カウザルギー)と分けて定義しました。

その後、1994年、先の疼痛疾患の分類を改定し、RSDをCRPS-typeⅠ、causalgiaをCRPS-typeⅡと分類しました。肩手症候群はこの前者に分類されております。


脳損傷後の出現頻度は少ないもので1~2割、多いものでは5~7割といわれています。

 

≪余談≫
ちなみに・・・1994年IASP(国際疼痛医学会)によりCRPS(複合性局所疼痛症候群)という呼称に統一しております。

さらに・・・CRPSにはtypeⅠ(神経損傷のないもの)とtypeⅡ(神経損傷と関係するもの)に分かれます。SHSはRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)と共のtypeⅠに分類されます。


≪まだまだ余談は続きます≫
CRPSの呼称をめぐる混乱:
RSDやCausalgia(カウザルギー)という呼称は疼痛関連領域では最も一般的に用いられてきましたが、整形外科領域では“Sudeck骨萎縮”、リハ領域では“肩手症候群”と呼称されることも多く、各臨床領域によってその呼称と定義は異なっていました。

これは、その時々によって呈する症状が変化する為、どの症状をもて同じ範疇の疾患(病態)として扱うかが不明瞭でした。

その結果、様々な呼称が用いられ、さらにはその呼称を用いる際の基準が報告者によって千差万別でありました。

1946年(Evans)
RSD:反射性交感神経性ジストロフィー
    Sudeck骨萎縮もこれに含まれる。
1947年(Steinbrocker)
    SHS:肩手症候群
1994年(IASP:国際疼痛医学会)
    CRPS:複合性局所疼痛症候群




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2、症状と経過


①.「肩に特有な疼痛」、「手に特有な腫脹・皮膚温の異常(熱感)、疼痛」が出現
 ↓めちゃくちゃ痛いから動かしたくない・・・
②麻痺側の肩や手指に拘縮ができる
 ↓痛いし、動かせないから何も出来ない・・・
運動制限ADL・QOLの低下が進む
 ↓めちゃくちゃ痛くて夜も眠れないしイライラするしストレス溜るわぁ・・・
不眠・精神的ストレス
 ↓眠れないし、イライラするし動き悪いし、運動する気になれんなぁ・・・
運動麻痺の回復リハビリにも悪影響
 ↓動かない、動けない、介助量が増える・・・
皮膚萎縮骨萎縮
 ↓最悪の場合・・・
⑧数ヶ月かけて強直のまま疼痛軽減(廃用手)



このように、肩手症候群になってしまうと、じっと知っているだけでも強い痛みがあり、運動やリハビリが制限される(出来ない)場合があります。また、重症例では灼熱痛電撃痛といった自発痛も見られます。

この時の患者のデマンズとしては「痛みを取り除く」事が第一になってきます。

つまり、運動とかリハビリなんかしてる場合じゃねぇ~!!ってことです。




では、実際どのようにして痛みを軽減させるのか・・・

今回の肩手症候群についてはpart1~3の3部構成の予定です。これに関しては、part③にてお話をしようと思います。

今回は概論のお話であったため、面白くない内容かもしれませんが、今後は治療法や生活期で気を付けることなどについて触れていきます。最後までお付き合いいただけると幸いです。


~~次回予告~~
Part②では、診断基準やDupuytren拘縮、Sudeck骨萎縮について掲載します。
宜しくお願いします。

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3、参考資料・文献・サイト


1)reha tora.net:反射性交感神経ジストロフィー症/肩手症候群のリハビリ治療
2)初台リハビリテーション病院:医学的管理
3)内西兼一郎(編): 末梢神経疾患 . 日本醫事新報社 .
4)平井俊策・森松光紀 他 ; 目で見る神経内科学 . 医歯薬出版.
5)リハビリテーション基礎医学第2版 [ 上田敏 ]
6)依藤史郎 : 診断と治療 . 診断と治療社.
7)今日の整形外科治療指針第7版 [ 土屋弘行 ]
8)標準リハビリテーション医学第3版 [ 伊藤利之 ]
9)若山佐一 : 臨床理学療法マニュアル . 黒川幸雄・菊池延子・他(編) , 南江堂 .
10)新外来の整形外科学 [ 平沢泰介 ]
11)三笠元彦(編): 整形外科:痛みへのアプローチ 肩の痛み . 南江堂.
12)ステップス・トゥ・フォロー 改訂2版
13)服部リハビリテーション技術全書第3版 [ 蜂須賀研二 ]
14)岡島康友・木村彰男 : 臨床リハ . 医歯薬出版.

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