2017/04/24

本当は怖い!腱鞘炎 ドケルバン病とは?






記事作成者:nocchiyan 
NSCPT管理メンバー紹介


こんばんは。NSCPTメンバーのnocchiyanです。


今回はこれまでとは少し異なった内容です。

僕が2年前ほどから苦しめられた腱鞘炎にようやく終止符を打つことができました。
・・・というのも、自分自身が手術を行ったからです。(笑) 


今回、僕が手術に至った経緯を含めて、腱鞘炎とはどういうものなのかについて解説していきたいと思います。

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■目次


 ▶1、狭窄性腱鞘炎とは?(ドケルバン病)
 ▶2、評価と治療
 ▶3、経験談

 ▶4、まとめ





1、狭窄性腱鞘炎とは?(ドケルバン病)


まず、狭窄性腱鞘炎とはどんな病気なのでしょうか。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、解説していきます。

★症状
母指にいくつか腱という“ひも”がついていますが、このうちの2本が手関節の母指側にある腱鞘と呼ばれるトンネルの中を一緒に通ります。この腱鞘内での腱の動きが滑らかでなくなり、炎症が起こると痛みや腫脹がでてくる病気の事です。
場所は、短母指伸筋腱と長母指外転筋が手首の背側にある手背第一コンパートメントを通るところとなっています。
母指を広げたり、動かしたりするとこの場所に強い疼痛が現れます(図1)。




図1 ドケルバン病の病態
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★原因
手の使いすぎやスポーツの指を良く使う仕事の人や、妊娠出産期の女性や更年期の女性に多いです。他にも、手の使い方により症状がでてくる場合もあります。

★病態
母指の使い過ぎによる負荷のため、腱鞘が肥厚したり、腱の表面が傷んだりして、さらにそれが刺激し、悪循環が生じると考えられています。

特に手背第一コンパートメント内は上記の2種類の腱を分けて通過させる隔壁が存在し、これがあるために狭窄が生じやすいとされています。


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2、評価と治療


★評価
上記の部位に腫脹や圧痛があります。

フィンケルシュタインテスト変法を使います。

フィンケルシュタインテストとは、母指と一緒に手首を小指側に曲げると痛みがいっそう強くなります。正しくは母指を小指側に牽引したときに痛みが強くなります。重症になればなるほど、母指を少しでも動かすだけで痛みが生じてきます。



図2 フィンケルシュタインテスト法
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★治療
治療はまず必要なことが局所の安静です。

保存的療法としては、投薬や腱鞘内ステロイド注射〈トリアムシノロン〉をします。

改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術〈腱鞘切開〉を行います。その際、隔壁の切除と橈骨神経浅枝の愛護的操作が求められます。

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3、経験談



ここからは実際に私に起きたできごとになります。



最初に違和感を感じたのは2年半前くらいになります。

仕事中に右手首に痛みがありました。そのときは痛みもそんなになく、日によってムラがあったため、症状の経過をみていました。

しかし、徐々に痛みの頻度が多くなり、仕事やスポーツをしているときも痛むようになりました。

ついには仕事中に激痛が走り、座位保持や体位変換の介助でさえも痛みが出るようになったため、慌ててすぐに整形外科に受診しました。そこで初めてドケルバン病と診断され、ステロイド注射を行いました。

ステロイド注射を行った後は痛みが引き、すぐにもとの生活に戻ることができました。


次に痛くなったのは半年くらい経った後になります。

前回と同じように痛みが続くようになってきたため、整形外科に受診しました。そこでもまた同じようにステロイド注射を行い、痛みはなくなりました。

このとき、主治医からは3回目の注射となると腱が切れる可能性が高くなるため、手術を行った方がいいといわれました。

そこからさらに1年が経過して、3度目の痛みが出現したため、再度受診しました。


・・それから手術までは早かったです。

1週間後に手術をすることになりましました。



手術まで仕事をしようと思っていたのですが、受診後2日目に急に右手が痛くなり、めちゃめちゃ手首が腫れました。下の画像がそのときのものです。(図3)



図3 右腱鞘炎腫脹
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そのあとは手術までお休みをいただき、安静に過ごしていきました。安静にするときも画像のようなテーピングで固定しています。(図4)


図4 腱鞘炎テーピング固定
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手術は腱鞘切開でした。だいたい30分程度で手術は終わり、その日に帰宅しました。術後の手はこんな感じです。(図5)



図5 腱鞘炎術後
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術後は1ヶ月程度、安静のため、現在はこのような感じで固定し、仕事も少しずつやっています。(図6)


図6 腱鞘炎包帯固定
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抜糸後の手術部位はこのような感じとなっています(図7)。
経過はとても良好で、傷も綺麗だそうです。


図7 術後10日目の抜糸後
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今後は再発しないように、介助方法や手首の柔軟性を高めていこうと思います。


今回の経験を通して私が言いたいことは、右手首に痛みが出始めた時に、まずは悪化させないように安静にしておかなければいけないことと、手首の柔軟性を高めておく必要があることです。

もともと狭窄性腱鞘炎は“炎症”になりますので、やはり“安静”が一番です。ステロイド注射も痛みが減るのですが、やはり腱にとっては良くないことがあるため、なるべく治療は避けた方がいいと思います。そのため、日常生活からも手首の柔軟性を高めて、予防していく必要があります。

手術も第一コンパートメントを切り開くため、橈骨神経麻痺を起こす可能性もあります。術後も安静にしておかなければならないので、仕事において患者さんだけでなく、周りの同僚にも迷惑をかけることになります。
どんな病気もそうですが、早期発見と予防をとることが非常に大事だと痛感しました。

私と同じような方がおられるのであれば、すぐにでも局所の安静と柔軟性を高めることをお勧めします。そのときは申し訳ないけど、仕事の数を減らしたり、患者さんを軽症の方に変更していただいたりとしておいたほうがいいです。そうしなければ、後々にもっと同僚に迷惑をかけることになります。


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4、まとめ



ここまで長々と読んでいただきありがとうございます。

今回は実際に私の身に起きた内容となっており、論文や教科書のようなものではありません。

しかし、それでも同じ職をしている人であれば、もしかしたら同じ症状が出る方もいるかもしれません。

そのような方にとって、少しでも参考になる内容になればと思い今回このような記事を書かせていただきました。

患者さんを良くすることも大切ですが、自分の身体も大事にしていく必要もあります。今後も患者さんを良くしていくと同時に、自分の体調管理を行い、日常生活を見つめ直していきたいと思います。


次回からも神経難病について書いていきます!今後ともよろしくお願いします。







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