2017/07/15

肺炎・誤嚥性肺炎の診断基準と重症度判定






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肺炎は早期に適切に治療を行えば容易に治ります。

しかし、重症化してしまうと死にも至る可能性の高い怖い病気であり、本邦における死因の第3位にまで上がってきている現状があります。

重症化する前に診断をして治療を行うことが重要ですね。



よく、臨床中に「あら?この患者さん肺炎かも?誤嚥性肺炎かな?



なーんて思うことが多々あるかと思いますが、実際に肺炎と誤嚥性肺炎がどのように診断されているのかご存知でしょうか?


これを知っておくと、肺炎である可能性が高い患者さんへの早期受診の提案や、医師への報告が速やかに行えると思います。


そこで、今回は肺炎と誤嚥性肺炎の診断基準を掲載しておきました。臨床中に使っていただければ幸いです。
おまけで肺炎の重要度判定も掲載していますのでご参考までに!(o^^o)




■目次


 ▶肺炎の診断基準

 ▶誤嚥性肺炎の診断基準

 ▶胸部レントゲン写真および身体所見による肺炎の重要度判定
 ▶検査成績による重症度判定

 ▶参考資料



 

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肺炎の診断基準


肺炎の診断は以下の①、②を満たす症例です。

①胸部X線または胸部CT上で肺胞浸潤影を認める。
37.5℃以上の発熱CRP異常高値末梢血白血球数9000/μL以上喀痰などの気道症状いずれか2つ以上が存在する。


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誤嚥性肺炎の診断基準


誤嚥性肺炎の診断基準は、上記に掲載した肺炎の診断基準を満たすものに「誤嚥の可能性」が加わっただけです。
以下のように、嚥下障害ならびに誤嚥が証明された(あるいは強く疑われた)症例に生じた肺炎を誤嚥性肺炎と診断します。



確実例:誤嚥の直接観察
◉明らかな誤嚥が直接観察され(食物、吐物等)、それに引き続き肺炎を発症した例
◉肺炎例で気道より誤嚥内容が吸引などで確認された例



ほぼ確実例:嚥下機能障害の存在
◉臨床的に飲食に伴ってむせなどの嚥下機能障害を反復して認め、肺炎の診断基準①および②を満たす例
◉上記の確実例のどちらかに該当する症例で、肺炎の診断基準①または②のいずれか一方のみを満たす例



疑い例:嚥下機能障害の可能性
◉臨床的にご縁や嚥下機能障害の可能性をもつ下記の基礎病態ないし疾患を有し、肺炎の診断基準①または②を満たすもの。
◉嚥下機能障害が経過中に客観的な検査方法によって認められた症例(嚥下誘発試験等)


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胸部レントゲン写真および身体所見による肺炎の重要度判定


◉軽症:以下の5項目中3項目以上を満たす
胸部X線の陰影の広がり:1側肺の1/3まで
体温:<37.5℃
脈拍:<100/分
呼吸数:<20/分
脱水:なし



◉中等症
各項目とも軽症と重症の中間(どちらにも該当しない)



◉重症:以下の5項目中3項目以上を満たす
胸部X線の陰影の広がり:1側肺の2/3以上
体温:≧38.6℃
脈拍:≧130/分
呼吸数:≧30/分
脱水:あり

チアノーゼ意識レベルの低下を認める場合、及びショック状態(収縮期血圧90mmHgあるいは拡張期血圧60mmHg以下)に該当する場合は、上記判定項目とは関係なく「重症」と判定する。


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検査成績による重症度判定


◉軽症:以下の3項目中2項目以上を満たす
白血球:<10,000/m㎥
CRP:<10mg/dl
PaO2:>70Torr



◉中等症
各項目とも軽症と重症の中間(どちらにも該当しない)



◉重症:以下の3項目中2項目以上を満たす
白血球:≧20,000/m㎥あるいは<4,000/m㎥
CRP:≧20mg/dl
PaO2:≦60Torr,SpO2≦90%


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参考資料


日本呼吸器学会 医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン
・日本呼吸器学会「呼吸器感染症に関するガイドライン」 成人院内肺炎診療ガイドライン The JRS Guidelines for the Management of Hospital-Acquired Pneumonia in Adults

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以上で今日は終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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